たけのこ助産院

母乳の神秘


 母乳は、必要十分な栄養素や免疫をたくさん含んでいます。胎内でもらった免疫は、生後6か月頃でほとんど失われてしまいますが、母乳を飲ませることで、胃腸炎や感染症にかかりにくくなります。まだ、体力のない乳児(0才の赤ちゃん)には、なるべく長く飲ませてあげたいですね。
また、乳幼児突然死症候群(SIDS)リスクも減るという報告もあります。おっぱいは経済的で手間もかからず、災害の時にも助かります。
ところで、ミルクのなかった昔はどうしていたのでしょう。はじめて赤ちゃんを産んだママのおっぱいは、固く張って母乳はしっかり出てくれません。生まれて日の浅い、小さな赤ちゃんも、まだ上手く飲めません。ミルクのない時代は、お隣に赤ちゃんを産んで3か月くらいの方がいると、出やすいおっぱいを飲ませてもらい、張って出にくい乳房も3か月児ならなんなく吸ってくれます。そうして1〜2か月経つと、ちいさかった赤ちゃんも上手にママのおっぱいを飲んでくれるようになります。それまで、ご近所で助け合って子育てをしていたんですね。